【追記】昇級・昇段審査会を開催しました。

前回の記事の追記です。


芦屋空手道協会では、2級以上の審査項目に一本組手があります。


今回2級以上を受審された中で、特に男性陣が一本組手で苦戦されているようでしたので、審査会終了後に少し残っていただいて、一本組手について少しアドバイスをしました。


写真は、体重の落下を使った下段払いを実演しているときのものです。

受けの五原理では『屈伸』にあたるかと思います。


説明のために敢えて拳を握らず、引手も取らず、力も入れず、技を極めきらず。

攻撃してきた腕に、ただ「体重を乗せた」だけですが、前屈立ち追い突きで打ち込んできた攻撃側の拳がしっかり落ちて姿勢も崩れています。


さて、下段払いは、毎日の基本稽古でも型稽古でも皆さんしっかり稽古されていると思います。

しかし、いざ実際の攻撃に対して使おうと思うと、なかなか型通りにはいかないようですね。


こちらから見ていると、皆さんは相手の攻撃を「払いのけよう」としているように見えます。

そうすると、腕の力だけでなんとかしようとしがちなのではないでしょうか。

特に、男性陣は「力いっぱい」頑張ろうとされますので、よけいにタイミングが合わなかったり、運足まで気が回らなかったりされているようです。


対人稽古だから・審査だから特別なことをするのではなく、いつもやっている通り、いつもやっている軌道を通って技を出して、それでダメなら普段のフォームが間違っている可能性があるので、誰か先生をつかまえて修正してもらいましょう。



ということで、私の場合、審査会終了後はだいたいこのようにワンポイントアドバイスをする時間を作るようにしています。


鉄は熱いうちに打て、なので、その場でアドバイスを受けた方が記憶に残りやすいのではないかと思ってのことです。


審査会が終わって一目散に帰っていく会員の皆様。

ずいぶん損していると思いますよ。


是非、審査が終わったら私をつかまえて質問しに来てくださいね。



文:芦屋空手道協会 本部指導員 岸本