【追記】朝日ヶ丘空手道教室 令和5年稽古始め
1月12日(木) 朝日ヶ丘空手道教室の稽古初めにお邪魔しました。
この日、稽古始めということで、あまり激しい運動はせず、むしろこういう時でないと時間を割いてできないような練習をしました。
この日の練習のテーマは
「道場で行う練習や所作には、常に目の前に相手がいる」
です。
道場では口うるさく「常に相手を想定して~」って言われるアレです。
朝日ヶ丘道場は現在、年少の白帯さんが多いので、それを具体的に、若干ゲーム性も交えた内容の練習をいくつか行ってきました。
例えばこの、「正座をした状態から攻撃をされて、受けて返す」という練習。
こんなのは糸洲流の技術の話ではなく、カリキュラムにもないので、これを空手の技 と大層なことを言うつもりではありません。
ただ、そもそも空手道における正座というのは、お仏壇の前で手を合わせる時の正座とはちょっと違いますね。
やはり、いつでも咄嗟に・瞬時に動けるような姿勢でなくてはいけません。
もちろん、その時点で集中もしている必要があります。
そういうことを、実際に身体を動かしながら体験してもらおうと思って、少し時間を取ってこの練習をしました。
練習では、姿勢や体の使い方について、一切何も言いませんでした。
最初は、こちらがゆっくり攻撃しても、立ち上がることすらできなかったのですが、何回か繰り返していると、皆さん素早く動けて、受けて返せるところまでできるようになりました。
しかも、上の写真でも少し写っていますが、正座した時の姿勢が、自然と胸を張り、やや顎を引いた、とても綺麗な姿勢になっていました。
たった数回、十数分の練習で何かを掴んでくれたようです。
この辺が少年少女たちのすごいところですね。
若干のアドバイスはしましたが、細々言わなくても自然とできてしまう。
子供の頃の可能性、というものの一端を見せてもらった、という印象です。
この日はこんな感じの、本来の練習とはちょっと離れているようで、むしろ根幹の部分の練習を行って、練習を終えました。
普段の練習では、こんなことばっかりしていては本来の空手の練習が出来ないので、毎回というわけにはいきませんが、たまに、こういうことも取り入れると、生徒も指導者も楽しくなるのではないかなと思います。
文:芦屋空手道協会 本部指導員 岸本
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